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二世帯住宅とは? 間取りの種類やメリット・デメリットを解説
2023.2.15 | その他ブログ
二世帯住宅に対する関心が近年、高まっています。理由としては「少子高齢化時代の介護の問題」や「子世帯の収入減・収入の不安定化」などが挙げられます。家族のつながりが見直されていることも注目を集めている理由でしょう。今回は二世帯住宅の定義や間取りの種類、メリット・デメリットを解説します。二世帯住宅に関心のある方は参考にしてみてください。
完全同居型は2つの世帯の距離が近いため、互いに助け合いながら生活できます。大勢でにぎやかな毎日を過ごしたい方に向いているでしょう。
土地面積を有効に利用できるため、間取りにムダが生じにくいのが完全同居型の特徴です。設備を共有するため建築費や工期を抑えられ、光熱費の契約も1つですむなど、ランニングコストも他のタイプに比べると安くなる傾向があります。
一つの玄関で出入りして1階部分を親世帯が使用、2階部分を子世帯が使用するケースが部分共有型に多いスタイルです。同居しながらも適度な距離感を保ちたい家族に向いた間取りと言えるでしょう。
部分共有型の建築費用は、共有部分の割合によって増減します。共有部分が多いほど建築費用は安くなる傾向です。特に費用がかかるキッチンや浴室、トイレなどの水回りを共有すると効果的に費用を抑えることが可能です。
完全分離型でも、どのように建物を区分するかでスタイルは変わります。1階2階と上下で分けるのが「縦割り型」、左右に分けた建物を通路や庭でつなぐのが「横割り型」です。
どちらにしても互いのプライバシーを尊重しながら、何かあった場合でもすぐ駆けつけられる距離感が完全分離型の特徴と言えます。まさに「スープの冷めない距離」の行き来が可能です。ただし、設備を全く共有しないため、他の2つより広めの土地が必要で建築費もかさみます。
親世帯にとっても「にぎやかで、孤独感ではなく安心感を覚える」「有事の時にすぐに対処してもらえる」などのメリットがあります。近くで互いに協力し合えるのが二世帯住宅を建てる大きなメリットです。
水道・光熱費が節約できるだけではありません。二世帯間で余った食材や料理をシェアすると無駄がなくなります。親世帯に子どもの面倒を見てもらえば、子世帯は保育費も節約できるかもしれません。
家族の存在は互いに精神的な支えとなります。孫を含めた三世代の交流は親世代に生きがいや生活に張り合いを与えます。子世代にとっても子育てなどを相談できる存在は頼りになるでしょう。祖父・祖母との交流は、子どもの成長にも良い影響を与えるはずです。
二世帯住宅とは?
二世帯住宅とは「親世帯と子世帯が一緒に生活する前提で建てられた住宅」のことです。もともとはハウスメーカーが1975年、核家族化が進む時代に提唱したスタイルで、建築物基準法などで定義されているものではありません。そのため厳密な決まりはなく、二世帯住宅にもさまざまなスタイルが存在します。二世帯住宅における3つの間取り
二世帯住宅は建物の間取りによって、次の3つに種類が分けられます。1. 完全同居型
「完全同居型」とは、一般的な家で親世代と子世帯が一緒に暮らす昔ながらのタイプです。玄関はもちろん、リビングや水回りなどを共同で使用し、寝室などのプライベート空間だけを分けるのが一般的です。完全同居型は2つの世帯の距離が近いため、互いに助け合いながら生活できます。大勢でにぎやかな毎日を過ごしたい方に向いているでしょう。
土地面積を有効に利用できるため、間取りにムダが生じにくいのが完全同居型の特徴です。設備を共有するため建築費や工期を抑えられ、光熱費の契約も1つですむなど、ランニングコストも他のタイプに比べると安くなる傾向があります。
2. 部分共用型
「部分共有型」は玄関など一部は共有するものの、リビングやキッチン、浴室などを世帯ごとに設けるタイプです。何を共有するかは、居住する人が話し合って決めます。一つの玄関で出入りして1階部分を親世帯が使用、2階部分を子世帯が使用するケースが部分共有型に多いスタイルです。同居しながらも適度な距離感を保ちたい家族に向いた間取りと言えるでしょう。
部分共有型の建築費用は、共有部分の割合によって増減します。共有部分が多いほど建築費用は安くなる傾向です。特に費用がかかるキッチンや浴室、トイレなどの水回りを共有すると効果的に費用を抑えることが可能です。
3. 完全分離型
「完全分離型」は建物を親世帯の住空間と、子世帯の住空間で完全に分離して暮らすタイプです。完全分離型ではそれぞれの部屋はもちろん、水回りやリビング、出入りする玄関も全て別々に分けます。完全分離型でも、どのように建物を区分するかでスタイルは変わります。1階2階と上下で分けるのが「縦割り型」、左右に分けた建物を通路や庭でつなぐのが「横割り型」です。
どちらにしても互いのプライバシーを尊重しながら、何かあった場合でもすぐ駆けつけられる距離感が完全分離型の特徴と言えます。まさに「スープの冷めない距離」の行き来が可能です。ただし、設備を全く共有しないため、他の2つより広めの土地が必要で建築費もかさみます。
二世帯住宅のメリット
二世帯住宅にはメリットもあれば、デメリットもあります。まずはメリットから紹介しましょう。家事や子育てなどを協力し合える
二世帯住宅では互いに協力して家事や育児、介護などのサポートができます。子世帯サイドには「子どもを預けて仕事に行ける」「仕事が遅いときに子どもの食事を作ってもらえる」ことなどがメリットです。親世帯にとっても「にぎやかで、孤独感ではなく安心感を覚える」「有事の時にすぐに対処してもらえる」などのメリットがあります。近くで互いに協力し合えるのが二世帯住宅を建てる大きなメリットです。
光熱費の節約になる
二世帯住宅は水道・光熱費などの生活費の節約になると言われています。電気・ガス・水道・インターネット回線など各種インフラを二世帯でシェアすると、生活費のスリム化につながるためです。水道・光熱費が節約できるだけではありません。二世帯間で余った食材や料理をシェアすると無駄がなくなります。親世帯に子どもの面倒を見てもらえば、子世帯は保育費も節約できるかもしれません。
安心感がある
二世帯住宅では、何よりも互いが近くにいる安心感を得られます。特に親世帯が伴侶を亡くして1人の場合、万が一の際すぐ駆けつけてもらえる安心感も大きいでしょう。家族の存在は互いに精神的な支えとなります。孫を含めた三世代の交流は親世代に生きがいや生活に張り合いを与えます。子世代にとっても子育てなどを相談できる存在は頼りになるでしょう。祖父・祖母との交流は、子どもの成長にも良い影響を与えるはずです。
二世帯住宅のデメリット
二世帯住宅にはメリットだけでなく、次のようなデメリットもあります。互いの世帯のプライバシーを確保しにくい
「完全同居型」や「一部共有型」では、互いのプライバシーを確保しにくいデメリットがあります。親世帯が子世帯の暮らしに過干渉してしまうこともトラブルの原因になりがちです。二世帯住宅での暮らしでは互いの生活や価値観を尊重し合うことが大切です。それが難しいのであれば、完全分離型を選ぶと良いでしょう。生活費や光熱費で揉めやすい
生活費や光熱費を折半していると、相手世帯の使い過ぎや負担の差額が気になるなど、不満が生まれてしまうこともあります。気になるなら話し合って、使用時間の長さや人数を考慮して費用負担の割合を変更するなどの工夫が必要です。家を売却しにくい
二世帯住宅はターゲット層が限られているだけでなく、それぞれの家庭にカスタマイズされているケースが多いため、通常の戸建てやマンションよりも売れにくい傾向があるとされています。需要の低い二世帯住宅では、売却に1年以上かかることも想定して進めるのが良いでしょう。二世帯住宅の売却経験やノウハウがある仲介会社に依頼するのも売却のポイントです。まとめ
一口に二世帯住宅と行っても「完全同居型」「一部共有型」「完全分離型」で、暮らし方は変わってきます。それぞれの価値観やライフスタイルに合う間取りを選ぶのが上手に暮らすコツです。メリット・デメリットを理解して、二世帯住宅を建てる前にルール作りや話し合いをしましょう。どちらかの意見だけを押し付けず、双方が楽しく暮らせる環境を考えることが大切です。POPULAR POSTS
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