ローコスト住宅の間取りのポイントとは？オシャレに見せるポイントや失敗例を紹介

2022.10.19 ｜その他ブログ

ローコスト住宅は費用が抑えられる分、デザインや間取りが限定されることがあります。
とはいえ、念願のマイルームはこだわりを持って作りたいものです。

そこで、今回はローコスト住宅の間取りのポイントを解説します。オシャレに見せるためのポイントや実際にあった失敗例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ローコスト住宅ってなに？

ローコスト住宅について、明確な定義はありません。

ただ、坪単価が30万円から40万円程度、面積が30坪（約100㎡）程度、住宅価格が1,000万円から1,500万円程度の住宅をローコスト住宅と呼ぶケースが多いといえます。

建築材料の仕入れや加工、施工管理などの体制作り、営業の仕組みなど、住宅に関連する全ての項目において合理的な方法を取り入れたコストカットにより、低価格帯の住宅を提供するハウスメーカーや工務店が増加しています。

ローコスト住宅の間取りとは？

ローコスト住宅は、注文住宅の一種ではあるものの、フルオーダータイプではなくセミオーダータイプの設計住宅です。
そのため、費用を抑えた上で、住みやすい住宅にするためには、間取りの選択が重要になります。
特に重要になるのがリビングと水回りの間取りです。

リビングは生活動線の中心となるため、玄関との位置関係を考えコンパクトな間取りにするのが基本となります。
また、ローコスト住宅では床面積が狭くなりやすいため、吹き抜けやニッチを設置すれば、圧迫感を軽減できます。

水回りもいかにコンパクトにするかがカギです。キッチンと連動した家事動線を考慮しないと、不便さやストレスを感じてしまう間取りになってしまうでしょう。
トイレと洗面所の収納スペースをうまく確保して、動線がスムーズになる間取りを考えましょう。

ローコスト住宅の間取りの注意点

先述のとおり、ローコスト住宅はセミオーダータイプの住宅になります。そのため、デザインや間取りにこだわりを持っていても、希望どおりにならない可能性がある点には注意が必要です。

ローコスト住宅は、コストカットのためにある程度の規格が定まった設計になるケースが多いといえます。L字型やコの字型などの住宅デザインは、実現しにくいものと理解しておきましょう。
また、オプションによって設備や建材などを指定できる場合がありますが、あまりにオプションをつけすぎるとローコスト住宅とはいえ高額になるケースもあるため、合わせて注意しましょう。

ローコスト住宅の間取り例とオシャレに見せるポイントを紹介

ローコスト住宅をオシャレに見せるポイントは次のとおりです。

▪シンプルな設計にする
▪窓を活用する
▪十分な収納スペースを確保する
▪内装材にメリハリをつける

まず、シンプルな設計にすることを意識しましょう。

オシャレなマイホームを目指すとさまざまなデザインを詰め込みたくなりますが、ごちゃごちゃしてしまい逆効果になるケースが多いです。
ベースはシンプルに設計すると流行に左右されづらくなる他、アクセントとなる内装材やインテリアを配置することで、洗練された印象の空間にできます。
窓を活用するのもポイントです。
一般的な引き違い窓をスリット窓やスクエア窓にするだけでも、部屋や外観の印象がオシャレになります。
大きな窓を複数の小さな窓に変更するとコストはややアップしますが、費用対効果は十分にあります。デザインのアクセントとして窓の活用を考えてみましょう。

収納スペースを十分に取るのも、オシャレな空間を演出するためには重要です。
収納が足りない場合、内装に凝ったとしても生活感に溢れる空間になってしまいます。逆に、シンプルな内装の部屋でも、モノがしっかり収納されているだけでオシャレに見せられます。
小屋裏収納や階段下収納などを活かして、収納力のある住宅を目指しましょう。

内装材に凝ることでも部屋をオシャレに演出できますが、凝り過ぎるとコストアップにつながってしまいます。
そのため、部屋の1面だけ壁紙を変えたり、特定の部屋だけ床材を変えたりするなど、内装材にメリハリをつけるのがおすすめです。

ちょっとした工夫でさらにローコストにする方法

ローコストであることを考えるとき、建築費の「単価」にも注目してみましょう。
ローコスト住宅を建てる場合、平屋建て住宅よりも2階建て住宅の方が、建築費の単価が安く済むケースが多い傾向にあります。
特に、一般的なファミリー層が住む住宅の場合、2階建て住宅を選択する方が合理的です。1階を家族全員が使用するパブリックスペースに、2階をプライベートスペースにして、床面積のバランスを考えた間取りにすると、住みやすい住宅にできるでしょう。

また、80㎡程度の狭小住宅の場合は、平屋住宅の方が建築費の単価を抑えられるケースがあります。
階段や2階の廊下・ホールなどを省くことができ、延べ床面積を縮小した間取りを設計できるためです。
単価ではなく総コストを抑えるという点では、2階建ての場合は凹凸が少ない総2階建てにすると、外壁の面積を減らすことができるので施工費を抑えられます。洗面化粧台やキッチンなどの設備は上のグレードを見ればキリがないため、使い勝手の良さを最重要としてブランドにこだわらないなどの妥協点を探すのもひとつです。

ローコスト住宅の間取りで失敗例

ローコスト住宅では、間取りや各部屋の関係性のバランスを考えることが重要になります。間取りでの失敗例として次のようなケースがあります。

▪玄関や階段をコンパクトにしたら家具や家電が搬入できなかった
▪洗面所の面積を減らしたら使いにくかった
▪間仕切りを減らしたら冷暖房が効きにくくなった
▪玄関とリビングをつなげたら冬の季節はとても寒かった

ローコスト住宅では延べ床面積が限られるため、優先順位の高い要望をかなえられるよう設計するケースが多いです。

居住空間を広く取りたいためにその他のスペースをコンパクトにしたことで、さまざまな弊害が出た、というのはよくある失敗談です。
また、空間の広がりを強調するために、間仕切りを減らしたり、玄関とリビングをつなげたりすると部屋の温度調整に影響してしまうこともあります。

間取りを考える際は、採用する間取りのメリットだけではなく、デメリットも確認するようしましょう。

ローコスト住宅の間取りで成功するためのポイント

ローコスト住宅の間取りに成功するポイントは、重視するポイントの優先順位と予算とのバランスを考えることです。
絶対に譲れない条件を洗い出し、優先的に実現できる間取りにできるよう検討しましょう。
また、建築を依頼するハウスメーカーや工務店が提供する内容・設備などの標準仕様を把握することも重要です。

依頼先によって標準仕様は異なるため、自分が希望する住宅像と仕様があっているか確認しましょう。